ケアのポイント

認知症の疑い

気づき〜相談

 ●「あれ?」と思ったら相談を!

認知症は早期発見・早期対応が大切です。
「認知症かな?」と思われたら、一度、かかりつけ医や専門の相談窓口に相談してみましょう。
認知症は珍しい病気でありません。地域には多くの医療や福祉の専門職がいます。
また、ご本人や家族が集まり情報交換ができる場があります。
ひとりで抱え込まず、早めに皆さまをサポートしてくれるひとや機関とつながり、早期対応をしていきましょう。

ご本人・ご家族が、支援機関と早くからつながることで、こころの不安や負担が軽減できます。そして、病気の進行を遅らせ、じっくりと今後を見据えながら生活環境を整えていくことができます。
ご本人・ご家族が認知症と上手につきあいながら、いきいきと暮らすことにつながっていくのです。

名古屋市「認知症に関する相談窓口」▶

【もっと知りたい方は…】
国立長寿医療研究センター「認知症情報サイト」「よくある相談・Q&A」
1. 認知症のことを知りたい(一般)⇒[01] 病気について知りたい
 などをご覧ください
 http://monowasure.org/ninchiw/category/c1/qa/

 ● 初期の段階から「生活のしづらさ」を抱えています

認知症は見た目にはわかりにくい病気です。
ひとの手を借りず不自由なく過ごせているようにみえる場合でも、初期の段階で、様々な“生活のしづらさ”を体験していることが多いのです。
そのため本人はさまざまな不安や混乱の気持ちをおもちだといわれています。
そして、楽しんでいた趣味をしなくなったり、ひととの関わりが少なくなったり、身体的な不調も現れやすくなります。
そのような状態が重なってくると、抑うつ的になったり、不眠になったり、怒りっぽくなったり、被害的に考えるようになったり、心の状態も不安定になることがあります。
周囲にいるひとが、思わず責めるような言動をしてしまうことがあります。
このことによって、ますます本人は自信をなくしたり、混乱してしまいます。
そのため、本人の不安感や混乱が軽減され、安心できるような対応をすることが大切です。

症状別対応法はコチラ

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認知症の疑い

介護保険の申請等

 ● 早めに介護保険の申請を検討しましょう

介護保険制度によるサービスは、身体的な「介護」だけではありません。
「予防」や「リハビリ」、「健康維持」「環境の整備」「安全確保」などを目的とした、比較的お元気なひとが利用できるサービスもたくさんあります。
また、介護保険制度の利用を通じて、いつでも相談できる、専門職の「パートナー」ができることは、ご本人にとっても、ご家族にとっても、心強いことでしょう。
ケアマネジャーなどを通して、自宅などの環境や、ご本人や介護者の事情、疾病の状態の変化に合わせて、具体的な支援をオーダーメードで受けることができます。
症状が軽いときでも、先を見据えて早めに介護保険の申請を検討しましょう。

【もっと知りたい方は…】
国立長寿医療研究センター「認知症情報サイト」「よくある相談・Q&A」
3. 認知症の人の生活を支える
 [03] 介護サービスを利用する
 などをご覧ください
 http://monowasure.org/ninchiw/category/c1/qa/

 ● 自宅に閉じこもりがちになっていませんか?

認知症の初期には抑うつ的になったり、今までやっていた趣味や日課をしなくなったりする方が少なくありません。
活動的に過ごすことは、認知症の進行予防のためにもとても大切です。
そのためには、日常的な外出先である「居場所」をつくることが秘訣です。
安心して過ごすことのできるなじみの場所があると、認知症が進行してからも安心して通い続けることができます。
知らない人ばかりいる、知らない場所にいくことはだれでも不安なものですが、認知症のひとのケアに慣れた専門職や安心してともに過ごせる仲間が、ご本人の気持ちに寄り添いながら対応していくことで、多少の時間はかかってもご本人の不安感は和らぎ、継続的に通えるようになるといわれています。

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見守りが必要

日常的な支援

 ● 介護保険サービスをご本人が拒否されるときは

ご本人にとっても、家族にとっても、長くつきあっていく病気である「認知症」。
通所サービスや宿泊サービスなどは、認知症と上手く付き合いながら、いきいきと生活していくことにつながる重要なサービスのひとつです。
しかし、認知症コールセンターには「本人が拒否しているため、介護サービスを全く利用していない」という介護者からの相談がとても多く寄せられています。
無理強いは禁物ですので、認知症のひとへの対応に習熟した専門職と相談しながら、ご本人の気持ちを尊重して対応をしていきましょう。
だれでも初めてのことは不安なものです。また、認知症のひとが新しい環境に慣れるには時間がかかります。
本人の不安が小さくなるように時間をかけて接していくことで、当初はご本人が乗り気ではない場合でも、多くの場合継続して利用できるようになると言います。

 ● ひとりで抱え込まずに介護者同士で交流しよう!

ご家族が精神的に最も大変な時期は認知症の初期から中期ともいわれます。
この時期はご本人の言動や行動に振り回されてしまい、介護者にとってはストレスが溜まりやすくなると言われています。
同じ立場の介護者同士が、悩みを打ち明け合ったり、ストレスを発散できる場所が地域にあります。
ぜひ、ひとりで抱え込まないで、想いを共有できる場所に足を運んでみてください。
つらいときほど、そのような場所には足が向きにくいかもしれません。気軽に想いを打ち明けられる、電話相談もご活用ください。

名古屋市「認知症の方を介護する家族への支援」▶

名古屋市「認知症に関する相談窓口」(名古屋市認知症コールセンター等)▶

症状別対応法はコチラ

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手助け・介護が必要

行動心理症状や身体合併症への対応

 ● 行動・心理症状(周辺症状)へのケア

認知症は「もの忘れ」や「場所がわからなくなる」など認知症の病気そのもの(中核症状)よりも、それにともなって起こる「はいかい」などの症状(周辺症状=行動・心理症状)のほうが、ご本人にとってリスクが大きく、介護者にとっても負担が大きいものです。
一方、行動・心理症状(周辺症状)は、ひとつひとつの症状について医療や福祉の専門職と話し合いながら、その原因を探り適切な対応をしていくことで、充分改善が可能だと言われています。
また、行動・心理症状(周辺症状)は認知症の原因となる疾病やその進行段階に応じて、ある程度予測することもできます。
日頃から医療や福祉の専門職と話し合いながら、行動・心理症状(周辺症状)を予防していくことが大切です。
そのひとらしい生活を送ることが結果的に介護者の負担を軽減していくことにもつながります。

【もっと知りたい方は…】
国立長寿医療研究センター「認知症情報サイト」「よくある相談・Q&A」
2. 認知症の人と上手に向き合うために
 [05] 対応に困る言動との向き合い方
 などをご覧ください

 http://monowasure.org/ninchiw/category/c1/qa/

 ● 行動・心理症状への医療

妄想、興奮、不眠などはコントロールする薬もあります。症状が強い場合は、介護する家族がへとへとになってしまう前に、遠慮なく医師に相談しましょう。
薬の種類や量は、認知症のタイプや症状をふまえて、医師が慎重に検討して決めますが、薬の効き方には個人差がありますので、一回の処方で充分な効果が得られるとは限りません。特に高齢になるほど、体内で薬を分解、排せつする働きが弱まるため、薬の効き過ぎなどによる悪影響(副作用)が出る場合もあります。こうした点を十分に踏まえた上で、薬を使うことが大切です。
服用中になんらかの異変が見られたら、医師に相談し、薬の種類や量を見直しながら根気よく治療を続けていくことが大切です。

冊子「家族が診断されたあなたへ」(NHK厚生文化事業団発行)より

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常に介護が必要

重度・終末期へのケア

 ● 在宅医療を受けよう

自宅での療養生活は、急に容態が変化したときにはどうすればよいのか、ご本人にとっても、介護者にとっても、不安が大きいと思います。
住み慣れた場所で、安心してそのひとらしい生活を送ることが出来るよう、医師や看護師、リハビリ職などが自宅に訪問し、医療面からサポートをするのが在宅医療です。
病状が悪くなったときは、緊急で対応もしてくれます。
高齢になれば高血圧や糖尿病などの慢性疾患を抱えているひとが多いですが、その慢性疾患が悪化しないよう、服薬管理や、栄養管理、生活環境を整えたりするなど、予防的な支援をしてくれるのも在宅医療の利点です。
とりわけ、認知症のひとは自身の症状を周囲に上手に伝えられない場合があり、対応が遅れがちになります。
認知症の行動・心理症状(周辺症状)の原因にもなりうる脱水や、便秘など、身体的な不調を未然に防ぐことにもつながります。

 ● 介護施設の利用

認知症が進むにつれて、入院したり、介護施設に入ったりすることが必要になることもあります。
施設に入るというと、後ろめたさや、家族が離れ離れになる寂しさなどから、なかなか決断できない場合も多いと思います。
しかし、施設での暮らしがご本人にとってマイナスになるとはかぎりません。
むしろ環境の整った施設で介護のプロによるケアを受けることで、症状が落ち着いてくることもあります。また家族は、時間と心にゆとりが生まれます。

冊子「家族が診断されたあなたへ」(NHK厚生文化事業団発行)より

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